【ギタリスト必見】MXR EVH PHASE90がもたらす「あの音」の秘密を徹底解剖!伝説フェイザーの魅力を深掘りレビュー

【ギタリスト必見】MXR EVH PHASE90がもたらす「あの音」の秘密を徹底解剖!伝説フェイザーの魅力を深掘りレビュー

ギタリストの皆さん、こんにちは! 突然ですが、「あの音」と聞いて、誰のギターサウンドを思い浮かべますか?もし、あなたがエディ・ヴァン・ヘイレンのあの独特の揺らぎやウネりを思い浮かべたなら、今日ご紹介するエフェクターはまさにあなたのためのものです。

今回レビューするのは、MXRが誇る伝説のフェイザーMXR EVH PHASE90ヴァン・ヘイレンの象徴的なサウンドの核を成すこのペダルが、なぜ今も多くのギタリストに愛され続けるのか、私の実体験を交えながら深掘りしていきます。

MXR EVH PHASE90とは?

MXR EVH PHASE90は、その名の通り、伝説的なギタリスト、エディ・ヴァン・ヘイレンのために特別に設計されたフェイザーエフェクターです。 元々MXR Phase 90はフェイザーの代名詞とも言える存在ですが、このEVHモデルは、エディが初期のレコーディングで使用していた「Scriptロゴ期」のPhase 90のサウンドを忠実に再現している点が最大の特徴です。

主な特徴は以下の通りです。

  • シンプルな操作性: コントロールノブは「SPEED」一つのみ。直感的に素早くサウンドを設定できます。
  • 特徴的なフェイズサウンド: ヴァン・ヘイレンサウンドの核となる、なめらかで独特の「ウネり」を提供します。
  • EVHグラフィック: エディの「フランケンシュタイン」ギターのグラフィックが施された特徴的なルックス。
  • 電源: 9V乾電池006Pまたは9VACアダプター(センターマイナス)で駆動します。

私が初めてこのペダルを手に取ったとき、そのシンプルなルックスとは裏腹に、秘められたポテンシャルの高さに驚かされました。まさに「一発でそれっぽい音が出る」魔法の箱だと感じたのを覚えています。

私が使ってみた感想:サウンドと操作性のリアルレビュー

実際に私のペダルボードに組み込んで様々なアンプやギターで試してみました。まず感じるのは、その圧倒的な存在感と独特の揺らぎです。

クリーンサウンドでの印象

クリーンサウンドにEVH PHASE90をかけると、まるで水面に波紋が広がるような、非常に滑らかなフェイズ効果が得られます。 SPEEDノブを低めに設定すると、ゆったりとした幻想的な揺らぎが、高めに設定すると、空間を埋め尽くすようなサイケデリックな効果が生まれます。特にアルペジオなど、音の粒立ちがはっきりするプレイでは、フェイザーの「ウネり」が美しく響き渡り、コードトーンに深みと奥行きを与えてくれます。

クランチ・歪みサウンドでの印象

真骨頂はやはりクランチやディストーションサウンドと組み合わせた時でしょう。 ヴァン・ヘイレンの楽曲で聴けるような、あの「うねるギターソロ」が瞬時に再現できます。SPEEDノブを中間に設定した時の、ギターの音とフェイザーが一体となってうねり、まるで「歌っている」かのようなサウンドは圧巻です。

私が特に気に入っているのは、ミッドゲインのクランチサウンドにEVH PHASE90をかけ、リフを刻んだ時のアグレッシブさです。単なる音の揺れを超え、サウンドそのものに動きと生命感が宿るような感覚があります。フランジャーに近いような、より攻撃的な表情も見せてくれるのがこのEVHモデルの魅力だと感じました。

操作性について

SPEEDノブ一つという究極のシンプルさも、このペダルの大きな魅力です。 直感的に回すだけで望む揺れ具合が調整でき、ライブ中でも迷うことなくセッティングを変更できます。細かな音作りを求める人には物足りなく感じるかもしれませんが、私のように「素早く良い音を出したい」ギタリストにとっては、これ以上ないほど使いやすい設計だと感じています。

メリット・デメリット

私が実際に使ってみて感じた、MXR EVH PHASE90のメリットとデメリットをまとめました。

メリット デメリット
1. エディ・ヴァン・ヘイレンの音を手軽に再現可能 1. コントロールがSPEED一つのみ(多機能ではない)
2. シンプルな操作性で直感的 2. トゥルーバイパスではない(音痩せの可能性)
3. 独特の存在感あるフェイズサウンド 3. 電源は9Vのみ(一般的なパワーサプライ対応)
4. コンパクトでペダルボードに組み込みやすい

デメリットについて補足

「トゥルーバイパスではない」というのは、エフェクトオフ時でも回路を音が通過するため、ごくわずかに音質に影響を与える可能性があるという点です。 MXRの多くのペダルに見られる特徴で、人によっては「音痩せ」と感じることもあります。しかし、MXRのペダルは特有のバッファ効果を持つため、逆に「MXRらしいサウンドの一部」と捉えることもできます。私の環境では気になるほどの音痩せは感じませんでしたが、これは個人の感覚や他の機材との相性による部分も大きいでしょう。

競合フェイザーとの比較:どれを選ぶ?

フェイザーは多くのメーカーから出ていますが、MXR EVH PHASE90はどのような位置づけになるのでしょうか。

1. MXR Phase 90 (M101) - 通常版

言わずと知れたMXRの定番フェイザーです。 EVHモデルとの最大の違いは、EVHが「Scriptロゴ期」のサウンドを再現しているのに対し、M101は「Blockロゴ期」のサウンドを基にしている点です。具体的には、M101の方がより深く、強くフェイズがかかる印象で、少しワイルドな揺れ方をします。EVHモデルはM101に比べて、レゾナンスが控えめで、よりマイルドでヴィンテージライクな揺れが特徴です。

「どちらが良い」というよりも、「どちらのサウンドが好きか」で選ぶべきでしょう。エディのサウンドを目指すならEVH、より深く激しいフェイズサウンドを求めるならM101がおすすめです。

2. BOSS PH-3 Phase Shifter

日本のエフェクターメーカーBOSSが手掛けるPH-3は、MXRとは対照的に非常に多機能なデジタルフェイザーです。 様々なフェイズモード(ステップ、ライズ、フォールなど)を搭載しており、多彩なサウンドメイクが可能です。MXR EVH PHASE90がシンプルさとアナログの温かみを追求しているのに対し、PH-3はデジタルならではのクリアさと幅広い音作りを提供します。多くのモードを使いこなしたい、汎用性の高いフェイザーが欲しい方にはBOSS PH-3も良い選択肢です。

3. Electro-Harmonix Small Stone

エレクトロ・ハーモニックスのSmall Stoneも、フェイザーの定番モデルの一つです。 MXRとはまた異なる、独特のウェットで広がり感のある揺れが特徴です。カラーリングも個性的で、MXRのストレートなサウンドに対し、Small Stoneはより空間的な広がりとサイケデリックなニュアンスを持っています。個性的でアート志向のサウンドを求める方には魅力的な選択肢となるでしょう。

どんなギタリストにおすすめ?

MXR EVH PHASE90は、以下のようなギタリストに特におすすめです。

  • エディ・ヴァン・ヘイレンサウンドに憧れている人:間違いなく彼のサウンドの核となるエフェクトです。
  • シンプルで直感的な操作性を求める人:複雑な設定は不要、SPEEDノブ一つで全てが完結します。
  • ヴィンテージライクな温かいフェイズサウンドが好きな人:Scriptロゴ期の特徴である、マイルドで自然な揺れが魅力です。
  • ペダルボードの省スペース化を図りたい人:MXRならではのコンパクトな筐体も魅力です。

もしあなたがこれらの項目に一つでも当てはまるなら、MXR EVH PHASE90はあなたのギターサウンドを新たな次元へと引き上げてくれるはずです。

まとめ:伝説のサウンドは今もあなたの手の中に

MXR EVH PHASE90は、単なるエフェクターではなく、エディ・ヴァン・ヘイレンという偉大なギタリストの魂が宿った、まさに「伝説」の名機です。 そのシンプルな操作性からは想像できないほど奥深く、個性的なフェイズサウンドは、あなたのギタープレイに新たなインスピレーションを与えてくれるでしょう。

もしあなたが、あの強烈な揺らぎ、あの唯一無二のウネりを手に入れたいと願うなら、MXR EVH PHASE90は間違いなくその期待に応えてくれるはずです。 ぜひ一度、この伝説のサウンドを体験してみてください。