ディストーションの伝説が覚醒!BOSS DS-1W 技 CRAFT が解き放つ”あの音”の真価とは
ギタリストにとって、ディストーションペダルはサウンドメイクの要となる存在です。数あるディストーションの中でも、BOSS DS-1は、その発売以来40年以上にわたり、多くのレジェンドギタリストたちに愛され続けてきた「ディストーションの原点」と呼ぶべき名機と言えるでしょう。しかし、そんなDS-1にも「もう少しこうだったら…」という声があったのも事実です。
今回ご紹介するのは、そのDS-1がBOSSの最高峰「技 WAZA CRAFT」シリーズとして生まれ変わった「BOSS DS-1W Distortion」です。長年DS-1を愛用してきた私自身が、その真価を徹底的にレビューしていきます。
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BOSS DS-1W Distortionとは?
BOSS DS-1W Distortionは、伝説のディストーションDS-1のサウンドを核に、BOSSが長年培ってきた「技 WAZA CRAFT」の技術を惜しみなく投入した日本製ペダルです。単なる復刻ではなく、現代のニーズに合わせた進化を遂げた一台と言えるでしょう。WAZA CRAFTシリーズの特徴である「Standard」と「Custom」の2つのモードを搭載し、一台で幅広いディストーションサウンドをカバーできるのが最大の魅力です。
DS-1Wの主な特徴
- WAZA CRAFTのクラフトマンシップ:メイドインジャパンの確かな品質とサウンド。
- Standardモード:オリジナルDS-1の伝説的なサウンドを忠実に再現。
- Customモード:中域の押し出しとサスティーンを強化した、モダンでパワフルなディストーション。
- 堅牢なBOSSコンパクトペダル筐体:過酷なステージでも安心の耐久性。
DS-1Wを徹底レビュー!伝統と革新が融合したサウンド
個人的に、DS-1は初めて手にしたディストーションペダルであり、それ以来ずっとボードから外せない一台でした。しかし、DS-1Wを試奏した瞬間、その認識は一変しました。これは単なるDS-1のアップグレード版ではない、まったく新しい可能性を秘めたペダルだと感じたのです。
Standardモード:あの懐かしいサウンドが、よりクリアに
まず、Standardモードから試しました。驚くことに、これはまさに「あのDS-1の音」そのものです。あの荒々しくもクリアなディストーションサウンドが、よりノイズレスでクリアな形で出力される印象を受けました。トーンノブの効き方もDS-1そのもので、高域を削って甘いサウンドにするも良し、ジャキっとしたクランチに仕上げるも良し。Fender系のクリーンアンプに繋げば、煌びやかながらも芯のある歪み、Marshall系のアンプに繋げば、まさにロックの王道サウンドが手に入ります。ピッキングニュアンスへの追従性も抜群で、軽く弾けばクランチ、強く弾けば激しい歪みへと変化し、ギター側のボリューム操作にも素直に反応してくれます。
Customモード:現代のアンサンブルに埋もれないパワフルな歪み
次にCustomモードに切り替えたところ、その変化に度肝を抜かれました。サウンド全体に厚みが増し、特に中域がグッと前に出てくる印象です。サスティーンも豊かになり、ソロを弾く際には非常に気持ち良く伸びてくれます。まるで、これまでDS-1では表現しきれなかった、もう一段階上のパワフルなディストーションサウンドが解放されたかのようです。ノイズも効果的に抑制されているため、ゲインを上げても嫌なザラつきが少なく、アンサンブルの中でも埋もれることなく存在感を発揮してくれるでしょう。特にモダンなロックやハードロックを演奏するギタリストには、このCustomモードはまさに待望のサウンドだと感じました。
DS-1Wのメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| DS-1のクラシックサウンドと現代的なサウンドを両立 | DS-1と比較すると高価(WAZA CRAFT品質を考えれば納得) |
| 日本製WAZA CRAFTによる圧倒的な高品質と信頼性 | |
| 幅広いジャンルに対応可能な柔軟性 | |
| ノイズの低減と中域の強化によるアンサンブルでの存在感 | |
| ピッキングニュアンスへの素早い追従性 |
【比較】DS-1W vs 他のディストーションとの違い
DS-1Wは、DS-1の進化形であると同時に、他の定番ディストーションペダルとは一線を画す個性を持っています。ここでは、いくつかの有名なディストーションペダルと比較しながら、その違いを見ていきましょう。
BOSS DS-1WとProCo RAT2の比較
ProCoのRAT2は、そのミッドレンジが特徴的なサウンドで、DS-1Wとは異なる個性を持っています。RAT2はよりファジーで、荒々しく、ザラついた質感の歪みが魅力です。一方、DS-1WはStandardモードではDS-1らしいクリアな歪みを、Customモードでは中域が強化されつつも、RAT2のような極端な暴れ感ではなく、よりコントロールしやすいパワフルな歪みを提供します。RAT2がエッジの効いた攻撃的なサウンドを求めるなら、DS-1Wはより洗練された、幅広い表現力を持つディストーションと言えるでしょう。
BOSS DS-1WとMXR Distortion+の比較
Dunlop社のMXR Distortion+は、その名の通り「ディストーション」と名乗りつつも、オーバードライブに近い、比較的ゲインが控えめなサウンドが特徴です。ブースター的な使い方や、アンプの歪みを補強する用途で使われることが多いペダルです。DS-1Wは、Distortion+と比較すると、はるかに高いゲインレンジを持ち、本格的なディストーションサウンドを提供します。もちろん、DS-1Wでもゲインを絞ればクランチやオーバードライブ的な使い方も可能ですが、その本領はやはりしっかり歪ませた時。クランチや軽いオーバードライブが欲しいならDistortion+、より深い歪みやパワフルなサウンドを求めるならDS-1Wという棲み分けができます。
どんなギタリストにおすすめ?
このBOSS DS-1W Distortionは、特に以下のようなギタリストにおすすめしたい一台です。
- 長年DS-1を愛用してきた方:あのサウンドがさらに進化し、新たな可能性を感じられるはずです。
- 一台で幅広いディストーションサウンドを求める方:クラシックなサウンドからモダンなサウンドまで、この一台で完結できます。
- 日本製・高品質にこだわる方:WAZA CRAFTの技術が詰まった、信頼性の高いペダルです。
- アンサンブルの中で埋もれない存在感のある歪みを求める方:Customモードの中域強化はバンドサウンドでの武器になります。
まとめ
BOSS DS-1W Distortionは、単なるDS-1の復刻版ではありません。伝説的なサウンドを尊重しつつ、現代のギタリストが求める表現力と実用性を兼ね備えた、まさに「温故知新」を体現したディストーションペダルです。StandardモードでDS-1の歴史を体感し、Customモードで新たなサウンドの扉を開く。この一台が、あなたのギターサウンドを次のレベルへと引き上げてくれることは間違いありません。
個人的な感想としては、DS-1WはDS-1のサウンドを愛しつつも、よりモダンなアンサンブルでの使用を考えているギタリストにとって、まさに「待望の逸品」だと断言できます。ぜひ一度、そのサウンドを体感してみてください。
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