小さなお子さんのピアノレッスン、最初の教材選びって本当に悩みますよね。私も以前はそうでした。「どうせすぐ飽きちゃうんじゃないか」「難しすぎて嫌いになったらどうしよう」と不安でいっぱいでした。
そんな私が自信を持っておすすめしたいのが、今回ご紹介する『小さい子のために ゴーゴーピアノ 1 (おんぷカードつき)』です。この一冊が、うちの子の音楽への扉を開いてくれました。
なぜこの教本を選んだのか?
数あるピアノ導入教本の中から、私がこの『ゴーゴーピアノ 1』を選んだのには明確な理由があります。
多くの教本を比較検討した結果、まず目を引いたのは、そのカラフルで可愛らしいイラストと、最大の特長である「おんぷカードつき」という点でした。
「音符を覚えるのが苦手」「譜読みでつまずく子が多い」という話をよく聞く中で、遊び感覚で取り組めるこの教材は、導入期に最も適しているのではないかと直感したんです。実際に手にとってみて、その直感が間違いではなかったと確信しました。
『小さい子のために ゴーゴーピアノ 1』が選ばれる3つの秘密
この教本が小さなお子さんのピアノ導入に最適な理由を、3つのポイントにまとめました。
1. 楽しく学べる「おんぷカード」が最強!
この教本の一番の魅力は、付属のおんぷカードです。ただ楽譜を読むだけでなく、カード遊びを通して音符を覚えることで、子どもが「勉強」だと感じにくいのが素晴らしい。「おんぷ並べゲーム」や「おんぷ探し」など、工夫次第で無限に遊び方が広がります。視覚と触覚を使って音符に親しめるため、自然と音符を認識する力が育まれます。
2. 小さな手でも無理なく弾ける工夫
最初のうちは指1本で弾ける曲が多く、ドレミファソの5本の指を使った基本的な指使いへと無理なく移行できます。手の小さなお子さんでも負担なく、スムーズにピアノに慣れることができる設計です。カラフルなイラストと簡単なメロディーは、子どもの集中力を途切れさせず、ピアノへのモチベーションを維持してくれます。
3. 飽きさせない構成と確実な達成感
1つの課題が短く、テンポ良く進められるので、小さな子どもでも飽きずに続けることができます。「できた!」という成功体験を積み重ねることで、自信とやる気を育んでくれるんです。難しいと感じる前に次のステップへ進めるため、挫折しにくいのが大きなメリットだと感じています。
実際に使ってみて感じたこと:娘の変化と親の感想
うちの娘(5歳)は、最初はピアノにあまり興味を示しませんでした。しかし、『ゴーゴーピアノ 1』を始めてからは、おんぷカードで遊び、イラストを見て「これ、可愛い!」と言いながら、自らピアノに向かう時間が増えました。
特に、カードで音符を覚える遊びが気に入ったようで、いつの間にかト音記号とヘ音記号の音符が読めるようになっていたのには驚きました。以前は「ドってどこ?」と毎回聞いていたのに、今では「これはソ!」と自信を持って答えるようになりました。練習というよりは、おんぷカードで遊び、その成果をピアノで試しているような感覚だったのでしょう。
親として嬉しかったのは、子どもが「やらされている」という感覚ではなく、「遊びの延長」としてピアノに触れていることです。レッスンが義務的にならず、親子のコミュニケーションの時間として楽しめるのは大きなメリットだと感じています。
デメリットを挙げるとすれば、もう少し曲数が多いと、より長くこの一冊だけで楽しめるのにな、と感じたことです。ただ、その分、一曲一曲をじっくりと取り組める良さもあるので、次のステップ(2巻)へのスムーズな移行を考えれば、適切なペースなのかもしれません。
他の導入教本との比較:なぜ『ゴーゴーピアノ』を選ぶべきか
ピアノの導入教本には、長年愛されている『オルガン・ピアノの本』や、指のテクニックを重視する『バーナム』、日本の子ども向けに開発された『ぴあのどりーむ』など、多くの素晴らしい選択肢があります。
| 教本名 | 特徴 | 『ゴーゴーピアノ』との違い |
|---|---|---|
| オルガン・ピアノの本 | 基礎をじっくり、譜読みを大切にする | 伝統的で落ち着いた印象。イラストが少なく、小さなお子さんにはやや地味に感じられることも。 |
| バーナム | 指の独立、テクニックの基礎を築く | 指の運動に特化。遊びの要素が少なく、導入期の子どもには単調に感じてしまう可能性も。 |
| ぴあのどりーむ | カラフルで楽しい、歌やリズムを重視 | 似たコンセプトですが、『ゴーゴーピアノ』は「おんぷカード」という具体的なツールで、音符識別に遊びの要素をより強く取り入れています。遠藤蓉子先生独自のメソッドが光ります。 |
『小さい子のために ゴーゴーピアノ 1』は、他の教本に比べて、特に「音符が読めるようになる」ことに焦点を当てたメソッドが光ります。付属の「おんぷカード」の連動は、視覚と遊びを通じて自然と音符を身につけられる点で、小さなお子さんの導入期には最適な選択だと断言できます。
こんな方におすすめ!
- お子さんにピアノを楽しく始めてほしい方
- 音符をなかなか覚えられないと悩んでいるお子さんの親御さん
- 既存の教本で挫折経験がある方、またはその可能性を懸念している方
- ピアノ教室の先生で、新しい導入教材を探している方
まとめ:音楽の楽しさを最初に教えてくれる一冊
『小さい子のために ゴーゴーピアノ 1』は、単にピアノの弾き方を教えるだけでなく、音楽に触れることの楽しさ、音符が読めるようになる喜びを、子どもに最初に教えてくれる素晴らしい教本です。この一冊から、きっとお子さんの音楽の扉が開かれ、豊かな音楽ライフが始まることでしょう。ぜひ、お子さんと一緒に、この楽しい音楽の旅を始めてみてください。
